ガスの供給源としてはプロパンガスと都市ガスの二つのものが挙げられますが、一般的にプロパンガス会社は、基本的に契約者が自由に選ぶことが可能となっています。
とはいえ例外がいくつか存在し、会社を選べる人の条件があるのも実情です。
プロパンガスを選ぶ際に気をつけたいポイントなどについても、しっかりと把握しておく必要があるでしょう。
プロパンガスは契約者が自由に会社を選ぶことが可能
日本では2016年に電気市場の自由化が、そして2017年には都市ガスの市場の自由化が行われ、電気を選ぶことができる、また都市ガスについても選ぶことができる考えが一般的なものになりつつあります。
家庭の熱源の一つプロパンガスの場合には、以前から自由市場となっていて、基本的には契約者が自由に会社を選ぶことが可能です。
とはいえプロパンガスを使っている人であれば誰もが選べるというわけではないことを覚えておきましょう。
選べるケースとしては、
- 中古家新築にかかわらず持ち家や戸建てに住んでいる人
- 自分の店舗を所有している人
- アパートやマンションの所有者
などが挙げられます。
このどれかに該当すれば、好きな販売店を選び契約することが可能となっています。
新規契約をはじめとし、既に利用中の人が販売店の切り替えを行うこともできるのです。
借家やマンションなどの場合はガス会社を選ぶことは不可能
その一方で戸建てでも借家に住んでいたり、アパートやマンションなどに入居している場合には、自分自身でガス会社を選ぶことは不可能です。
契約を決めるのは建物の所有者にあたるため、大家さんや管理会社などが決定することになります。
引っ越しをしてアパートやマンションなどに住み始める場合には、基本的には大家さんや管理会社が指定したバス会社と契約することになるでしょう。
ガス会社を変更するためには、大家さんや管理会社に承諾を得なければならない為、料金に悩んでいるのであれば、まずは大家さんや管理会社に相談することが求められます。
参考:プロパンガス会社を変更するのに費用はかかる、かからない?
プロパンガス会社を選ぶポイント
プロパンガス会社を選ぶ場合には、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。
ポイントを押さえることで、お得で優良な会社を選ぶことができるでしょう。
料金プランのチェック
まず一番最初にやりたいことは料金プランのチェックです。
すでに以前から自由市場であったため、電気が都市ガスとは異なり、法律による料金規制は何もありません。
そのため料金が店ごとにバラバラであり、同じ地域であっても価格の幅が大きいのが実情です。
そのため販売店ごとの価格をしっかりと比べた上で、どこに依頼すればお得なのかをしっかりと見極める必要があります。
基本料金と従量料金
料金を比較する際には、基本料金と従量料金の二つに注目したいところですが基本料金とは、ガスを使うのか使わないのかに関わらず、毎月かかる一定の固定料金のことを指しています。
それに対し従量料金の場合には、ガスを使った量によって金額が決まるものです。
重量単価が定められていて、この単価にひと月の使用料をかけることにより計算できます。
その為料金を比較するのであれば、基本料金と従量単価がどれぐらいに設定されているのかを確認することが重要です。
ガス管の工事やガス機器の購入や条件
そしてガス管の工事やガス機器の購入が必要であるか、またその条件についても確認が求められます。
もしもこれから住宅を新しく建てるなどの理由で、ガス管の設置工事やガス機器の購入が必要となった場合には、これらにどれくらいの費用がかかるのか、またその条件についてもしっかりと確認することが重要です。
工事費などの初期費用を貸す会社が一旦負担した上で、それを毎月の料金に少しずつ上乗せして返済する仕組みも存在します。
無償貸与契約について
これは無償貸与契約と呼ばれるものであり、最初にかかる金銭的な負担を軽くできる良い方法と言えるでしょう。
しかし中にはこの仕組みをしっかりと消費者に説明することなく、勝手に契約をしてしまう販売店もあります。
これがひとつのトラブルの元にもなっていると言えるでしょう。
そのため工事が必要なケースの場合には、費用がいくらかかるのか、またその費用の支払い方法、もしも無償貸与契約を行う場合には、月々の支払額と期間がどれくらいになるのかをしっかりと確認する必要があります。
最低契約期間を設けているところも多い
そして中には最低契約期間を設けているところも多く見られます。
このような期間を設けている販売店と契約して、期間満了前に解約した場合には、解約料を支払わなければなりません。
またその金額は販売店が決めるためまちまちですが、高額な所の場合には、3万円程度に設定しているところも見られます。
せっかく選んだ会社なので、出来る限り長く付き合いたいというのが一番の気持ちかもしれませんが、万が一解約しなければならないとなった場合に、余計な費用がかかるのでは意味がありません。
そのため万が一のことを考えた時に、解約する条件についても確認しておくことが求められます。
まとめ
このように様々なポイントをチェックする必要がありましたが、その中でも販売店を選ぶ際の決め手となるものが、やはり毎月支払う料金と言えるでしょう。
契約が必要な場合には、まずは地域の販売店の料金調べて比較することが求められます。